30代の夫婦と小さな女の子のための住宅である。 若い家族の将来の変化に柔軟に対応できる自由度の高い住宅を提案した。 7.35m×7.35mの正方形平面を持つ木造2階建で、 耐力壁を外周部に集約することにより間仕切壁を一切なくしている。 1階には住宅に必要な基本設備や収納を外周部に配置し、 そこに引き込まれる建具によって中央の空間を必要に応じて間仕切ることができる。 また配置や形を変えられる製作家具によって空間の使い方を変更することもできる。 2階は包まれるような方形天井を持つ柱の無い一室空間である。 多様な展開が可能な数種類のユニット家具によって、 一つのスペースを幾通りにも使い分けできるシステムを組み込んでいる。 日々の生活と将来のライフスタイルという時間的スパンの異なる変化に対して、 それぞれの「のびしろ」を用意した住宅である。 共同設計者 田中幸子/openvision 構造設計者 腰原幹雄/木構造研究所 > 平面図 > 構造図

K邸 「のびしろ」を持つ住宅